最近、ある五重塔を新築するという件で相談にのりました。そのとき、現代の構造解析技術を駆使して解析をすることを提案しました。むろんわたしは、そうすることで五重塔に込められた耐震性の秘密が解読できるなどとは思っていません。しかし、古建築に対するロマンチシズムはひとまず脇においておいて、いちど現代的手法で五重塔を徹底的に分析したいと思ったのです。そこで、この五重塔の骨組を構造解析にのせられるようにモデル
新築予定の五重塔に現代の構造解析技術を用いる... の続きを読む
川崎市内の高層集合住宅に暮らす満一歳から小学六年生の子どもの母親一七六名に、平日の行動を質問したところ「子どもといっしょにいることが多い」と答えた母親の割合が、一三階より下の階ではほぼ三人に二人だったのに対して、一四階以上の高層階では九割を超えたのである。高層階における母子の密着度を如実に示すデータである。このように、母子が密着して、二人だけで過ごす時間が多くなると、母親は何かと子どもにかまうよう
高層階ほど母子の密着度が高い... の続きを読む
「驚かれたかもしれませんが、年収が600万円ですと、こういったシミュレーションになってしまうのです。現在は金融機関も年収800万円程度はありませんと融資はなかなかしてくれませんよ」年収600万円では、融資条件に達しない。新人営業マンも驚いた顔で聞いている。彼にとっては自分の考えうる最大の年収を言ったのだろうが、それでも融資対象ではなかったせいだろうか。しかし、ヤクザ主任は、勤務先が大企業であれば金
実際の物件は全く違う... の続きを読む
不公平税制の代表とされた市街化区域内の農地に対しても、税制強化のメスが加えられます。まず、税逃れの隠れみのになっていた長期営農継続農地制度を1991年度限りで廃止します。そして代わりに92年度から市街化区域内の農地を保全すべき農地(生産緑地)と宅地化すべき農地に分けます。保全すべき農地は転用制限など農地保全を保障する措置を強めたうえで、農地並み課税とし、宅地化すべき農地は宅地並み課税にします。相続
農地税制の改革... の続きを読む
エレベータが停止した場合、メーカーによってかご内から扉が手で開けられるタイプと開かないタイプの二通りがあるが、まず電源スイッチを切ることである。すると、どのエレベータもかごの扉は手で開けることができる。乗り場の扉は鍵がないと開かないものが多く、現在のところメンテナンス会社はこの鍵を、一般に、管理会社にも、管理組合にも渡していない。したがって、バールなどによって外からこじ開けるより仕方がないことも起
エレベータが停止したら... の続きを読む
価格が上昇するときの勢いも激しく、天安門事件で下落するまでは年間七〇〜八〇%という急騰ぶりを見せていたのである。現在はすでに天安門事件以前の水準に回復している。このように価格の上下が激しいので、キャピタルゲインを狙うにしても売却のタイミングが難しい。したがって香港の不動産投資は株式投資に近い感覚で行なう必要があるといえるかもしれない。また、これからの香港を考えるうえで大きなポイントになるのは、やは
香港の不動産投資は株式投資に近い感覚で行なう... の続きを読む
困ったことに、基礎や構造、建材の知識、さらには予算の問題までどこかにすっ飛んでしまうのだ。こうして、夫はどんどん置き去りにされ、夫婦の間のギャップばかりが広がっていく。そんなとき、夫が何気なく口を滑らせたりすればどんなことになるだろう。「せっかく家を建てるなら、やっぱりオレは書斎がほしいなあ。書斎は男の夢だよ」「あなた、何言ってるのよ。書斎なんかあったって使うわけないでしよ。それより今は主婦室よ」
夫婦の間のギャップばかりが広がっていく... の続きを読む
インナーサーキットの働きで、冷房が涼房となるという。私のような体の弱いものにとっては、冷房はストレスになってしまうのだ。それらは、実際にやってみると感動的な快適さを与えてくれた。この家は、工夫次第で住む人が望む通りの快適さをもたらしてくれるのだと分かった時から、私と家とは急速にフレンドリーになった。そうなると不思議なもので、家と会話ができるようになるのだ。「今朝は、外がさわやかだからインナーサーキ
家族のだれも喘息が起きなかった... の続きを読む
日本では総じてトイレ、バス、台所をまとめて北側に持ってくるという発想が、どうも伝統的にあるらしい。理由は、消去法。大好きな南をリビングルームや子ども部屋に取られて、残るは北しかないということ。そして水回りは1ヵ所に、ということらしい。でもそいつは発想が利用者側にたっていない。僕は、キッチンやバス・トイレが北側にくることを別にタブーにしているわけではないが、ことレイアウトを考える場合、そこが空いてい
日本に伝統的にある発想... の続きを読む
選ぶ段階で素人か一番陥りやすいのは、人気物件に気が行ってしまうことだ。確かに、せっかく買うのだからできるだけいい物件にしたい、その気持ちは分かる。しかし、人気物件は業者をはじめ競争相手が増える。そんな物件、よほど運が良くない限り落札することはできない。複数の業者が犯っていたら、まず素人では落札できないと思っていいだろう。ここは残念でも、1ランクか2ランク落として選ぶことだ。それをやらないといつまで
見た目にごまかされてはいけない... の続きを読む
人間に必要なものは「住まい」であり、「住まい」に不可欠なものはどう考えても土地である。こいつがなければ家は建たない。だからやはり土地について書くことにする。土地というのは人間の必需品であって食物と変わらないはずなのに、日本だけが土地を庶民の手の川かないところへ、押しあげてしまったままである。国民は同じ土地を買うのに、アメリカ人の二十倍も働かなければならないなんてのは、悲惨の一語に尽きる。これは、日
「住まい」に不可欠なものはどう考えても土地... の続きを読む
一言で不動産投資といっても様々な方法がありますが、投資成果をどこに求めるかという観点から、これも大きく次の2つに分けられます。
(1)キャピタルゲインを目的とした不動産投資
(2)インカムゲインを目的とした不動産投資
キャピタルゲインを目的とした不動産投資は、売買による差益を期待するものです。この方法は株式投資の目的と似たような手法になります。つまり、その値上がりを期待して
不動産投資の2つの手法... の続きを読む
出版社勤務のY嬢から、自宅の建て替えを検討中だが家族の意見がなかなかまとまらず、もう2年近く悩んでいるので相談にのってほしいと言われたので、早速、自宅を訪問しました。結論を先に言ってしまうと、Y嬢のお母さんが非常に拷疑心が強く優柔不断な人で、建築業者を信用できず、延び延びになっているのです。「ご家族で考えた原案か何かありますか」と聞くと、お父さんが大きな図面を抱えてきました。それはプロが使う設計図
業者を信用しないと家は建たない... の続きを読む
銀行にお金を預けても金利は全然つかないこのご時世。投資信託やFXといった投資ように、お金を増やすため、日々小さな努力を続けている方は多いと思います。私も専業主婦をしていましたが、夫の収入で生活はできても将来的に年金を全額もらえるのかわからないなどの不安から、なんとかしないと!!と色々と調べ始めました。世の中には先物取引や金の売り買いなどいろんな投資方法がありますが、私がとったのが不動産の投資。バブ
不動産の勉強をして投資にいかす... の続きを読む
一戸建てに住むことは、団地住まいの私にとっては憧れでした。お部屋が沢山あって、お庭もあって、台所も広くて・理想の部屋は贅沢なものでした。しかし、実際に引っ越してみると、何かが違う。確かに一人の部屋は嬉しかったですし、広いスペースです。ただ、その分だけ、自分の部屋からは家族の温度を感じることができなかったのです。結局リビングで過ごすことが多かったです。リビングにいれば、みんなで楽しく過ごすことができ
一戸建てに住むということ... の続きを読む
発生の認識の例外物の引渡し(義務履行時)に、代金についての引渡し義務にかかる金銭債権・偵務が、売主と買主の間で残ります。したがって、従来の処理と変わらず、この時点で金銭債権・債務の発生を認識します。貸付金・借入金貸付金・借入金による金銭債権・債務は資金の貸借日(実行日)に発生を認識します。契約日に発生を認識すると、期末日に未実行の貸付金・借入金の評価の問題が生じるため、実務の簡便性を考慮し、従来の
発生の認識の例外物の引渡し(義務履行時)について... の続きを読む
「住宅は人生のTPOに合わせていくもの。中古でもよいし、嫌なら買い替えればよい。一生賃貸で過ごすという選択肢だってある」というぐらいにドライな感覚があれば、不動産が原因で財産形成で失敗する確率は減るはずだ。とくに、少ない予算で広くて夢のようなマイホームを買おうとする一次取得層の姿は見ていて気の毒である。価格が安い物件で通勤利便性を得ようとするから、どうしてもニュータウン系の街に目が行ってしまう。肥
ドライな感覚で不動産を見ることが財産形成の第一歩... の続きを読む
高断熱住宅でもこの考え方を合わせて上手に活用するとすばらしい効果をヒげることができます。屋根断熱もまた大きな効果をもたらしました。昔のカヤ葺き屋根、ワラ葺き屋根に代表されるように、屋根の熱さ(表面温度約74℃)の熱をどう断熱するかが、これまで大きなテーマでした。時々話題にのぼる、『古い民家』のカヤ葺き屋根の取り替え作業で、ボランティア含め延べ500人の人が力を合わせて行なうということがありますが、
一歩踏み出せない人がいる... の続きを読む
ここ数年の不動産ファンドブームは、金融機関にとってノンリコースローンの実行という誠においしい手数料をもたらした。金利以外にも、事務手続き手数料という形の費用を実行時に徴求できることで、ノンリコースローン実行にインセンティブが働いた。また、コミットメントライン(融資枠)の設定もその枠に対して収入があり、さらに金利スワップやオプションをつければ収益機会が増すことにもなる。信託銀行には巨額の信託報酬も転
ノンリコースローンの実行がおいしい手数料をもたらし... の続きを読む
「火打梁」は、床下の「火打土台」と同じ働きをする補強材である。家に加わる外力から家を守るためのもので、この火打梁がないと家の耐力が弱くなる。大変だ。ところが、残念なことに、小屋裏の瑕疵で最も多いのがこの火打梁の欠落なのである。四辺形を形成する木材というのは、外力に対して不安定だ。外力が加わると、つぶれて菱形に変形しやすい。変形を防ぐために、対角線上に「火打土台」や「筋違」と同じように「火打梁」を入
火打梁の瑕疵... の続きを読む
東京・世田谷区にある江戸時代の古い民家の解体修理を世田谷区教育委員会から依頼された。建物を測量して図面を起こし、それから通し番号をつけていく。いろはにほへとちりぬる……、一、二、三、四……とX軸とY軸に番号を入れて、すべての部材の記号を蒲鉾板状の板に墨で書き込み、それを部材に釘で止めていくのだ。もちろん方位や上下も確認できるように配慮されている。この家の梁には、実に美しい伝統的な加工方法が採用され
旧家の部材を生かしてみる... の続きを読む
日本の不動産市況は、アメリカや中国のような複雑な事情を抱えていません。都心のオフィスビルや高級タワーマンションが少し値上がりして、それをマスメディアや専門家が大げさに騒ぎ立てただけなのです。ましてや、一転して不動産不況に陥っているというのも大げさすぎる表現で、こうしたことを真に受けて自らの人生設計を狂わせてしまうのは愚かというよりほかありません。たしかに、投資目的でマンション建設を進めてきた業者は
日本の不動産市況... の続きを読む
マイホームの購入資金を出した人が二人以上いるときは共有名義にして、出した金額の割合で所有権を配分しないといけない。たとえば三〇〇〇万円のマンションを買う場合、夫が自己資金と借入で二七〇〇万円出し、妻が親から三〇〇万円の資金援助を受け、それを購入資金に充当したとすれば、夫が一〇分の九、妻が一〇分の一の割合で所有権を配分し、登記することになる。この手続きを怠り、すべて夫が資金を出して買ったものとすると
マイホームの購入資金を出した人が二人以上... の続きを読む
団地とは賃貸物件の中でもっとも有名なもので、企業だけではなく地方行政が建設することもあります。どちらにしてもインフラ設備などに一定の投資が必要であり、入居者が8割を超えなければ採算が取れないことが多いです。また、効率を重視するあまり居住空間は少々狭いことも多いのです。メリットとして、近くにバス停などの公共交通機関があれば多数の人がその恩恵にあずかることが出来るのです。また、最近建設されたものであれ
賃貸物件の代表格「団地」... の続きを読む
私が小学低学年の頃の話ですが、小学3年生の頃までは家族4人で小さなアパートに住んでいました。そのアパートが取り壊されることで、私たち家族は引越しすることになったんです。引越し先は、その小さなアパートから徒歩5分くらいのところで、中古一戸建ての家。物心ついてからの初めての引越し。何もかもが新鮮で、うれしくてたまらなかったことを今でも覚えています。引越し先の家は、築40年くらい経っていて、すごく古く、
子供の頃に住んでいた中古一戸建ての家... の続きを読む
床暖房が最近住宅情報に書かれていることもあります。冷たい空気が下にたまりやすいため、床はかなり冷たくなることが多いです。このため床暖房を使うことにより床をかなり暖かくすることが可能です。本来は天井のファンやサーキュレーターで攪拌する必要がありますが床暖房を設置していればそういった心配も不要で、非常に暖かくなります。また、足だけを暖められるのでかなり健康にもいいという利点があります。この床暖房は素足
住宅情報にある床暖房とは... の続きを読む
少し土地が広い場合には、アパート兼用の住宅にしている人々も多い。したがってこのような高級住宅地に住んでいる中高年者のなかには、もし郊外に広くゆったりした家が手に入るのなら、都心の家をすべて貸家にして移ってもよいと考えている人も多い。また都心や都区部の公団の分譲住宅やマンションに住んでいる人々には、子供が大きくなり、二世帯同居するのは不可能なため、もし郊外に安く家が手に入るのならば移ってよいと考えて
公団の分譲住宅やマンションに住んでいる人々... の続きを読む
心地よい空間とは何か、それは実にむずかしい。具体的に表現できれば簡単なのだが、この一種の空間感覚というものは言葉にしにくい何物かなのである。建築家はその何物かを手に入れようと必死でがんばっている。そのいわく言い難い何物かを表現せずに、手軽に言ってしまうのが「要素主義」である。マンションに限らず、その時々の流行のようにして、「要素」は出現する。少し前に登場した「要素」には、オートロック、バス乾燥機、
要素主義が空間について思考停止を生んだ... の続きを読む
最近ではこうしたテナント退出などのトラブルを防ぐ効果があるものとして「定期借家契約」を採用する事例も出てきています。定期借家契約とは、あらかじめ決められた契約期間の満了後は、借主は貸主に確実に部屋を返さなくてはならないというもので、今まで一方的に借主に有利だった契約を貸主側の事情にも即して改めたものです。実際には、賃貸借契約を結ぶにあたって、借主と貸主との関係が貸主側に有利なマーケット環境でないと
「定期借家契約」とは... の続きを読む
世界金融危機の影響は、日本においては相対的には軽微であったとも言われています。サブプライムローン債権の保有額においては日本の金融機関は世界の上位に位置するわけではありませんでしたし、前回のバブル崩壊時のように国内の代表的な金融機関が倒産するような事態には今回はなりませんでした。しかし、日本の不動産、株式マーケットが大きな影響を受けたのは、日本の金融機関による、いわば自主的な資金供給パイプの絞り込み
日本の金融機関は欧米に追随し資金供給を停止... の続きを読む
売ったときの税金、つまり譲渡所得税の規定は税法の中でもっとも難解な部分です。税法上、譲渡所得の計算には原則がありますが、特例が多く、とくに私たちの生活に大きな影響を与える土地・建物を売ったときの税金は、次の理由などにより大変複雑なものになっています。分離課税である。長期か短期かで異なる。各種の控除がある。国土政策によりたびたび改正されている。では個人が売った場合の譲渡所得の体系をまとめてみましょう
土地・建物を売ったときの税金はこうなっている... の続きを読む
都心部での新規販売マンションの売主リストをみると、その大半をワンルーム専業会社が占めているのが現実。中央区、新宿区といった従来からワンルームの主戦場となっていた区だけではなく、千代田区、港区などでも分譲が増えており、今後都心部の地価がまだ下がるようなことがあれば、数年前の都心部でのワンルームブームが再現されることになるかもしれない。ワンルーム業者の事業と、ファミリータイプを中心とするマンション分譲
新規販売マンションの売主リストをみる... の続きを読む
内的要件はなんだといったら、どうしても庭つきの1戸建てがいいそうです。マンションはなぜ悪いかというと、管理組合とかいろいろ規則があってわずらわしいし、共有部分があってそこに神経使う。動物の飼育に制限があるし、増改築が自由にできないと、20代の人たちはなにかと非常に細かい。まあ、30代になって、いよいよ家を買おうという段階になったら、もうこんな条件はすべてふっ飛んじゃうかもしれませんが、みんな1度は
そうは問屋がおろさない... の続きを読む
新築と違い、全室暖房とはいきません。トイレや脱衣室は以前のままなので、手洗いに行ったら「大急ぎで走って戻る」のだとか。新しい居間と食堂に隣接する旧応接室は、老後を考えてクロスだけ張りかえて寝室にしました。天井は断熱なし、壁は土壁のまま、窓は昔からのアルミサッシです。隣が暖かいリビングだから、寝室は寒くても辛抱しようということだったのです。しかし、やってみると、いつも暖かい隣の部屋からしみ込んでくる
暖かい隣の部屋からしみ込んでくるぬくもり... の続きを読む
晴々とした顔つきでご夫婦がやってきた。「いやー、Oさんまいりましたよ。本当に悩みました。いい工務店を紹介してくれて本当にありがとうございました」「よかったですね。決め手は何だったのですか」そう尋ねた。「実は、決めかねて、Oさんがおっしゃったように、建築現場や事務所にもおうかがいしたんですよ。そうしたら偶然、決めた1社に社長さんがいらして、事務所どころか、作業場や隣接する自宅にも案内してくれて、どこ
造り手との信頼関係を築けた建築主... の続きを読む
私は以前から、「手すり内法で七五センチを要求する必要はない。たぶん七〇センチあればふつうの利用には十分だし、その条件のもとで安全のための手すりもつけられる」と、実験結果を根拠に主張しており、結局はそうした見解が通ったというわけである。今回、通達が作成される段階では、私はまったく相談にあずかっていない。こうしたことはわが国ではごく当たり前なのだが、数年経てば建設省は問合せに対して決定の根拠を答えられ
規定の見直しは何か起こったときのみ... の続きを読む