日本の不動産市況は、アメリカや中国のような複雑な事情を抱えていません。都心のオフィスビルや高級タワーマンションが少し値上がりして、それをマスメディアや専門家が大げさに騒ぎ立てただけなのです。ましてや、一転して不動産不況に陥っているというのも大げさすぎる表現で、こうしたことを真に受けて自らの人生設計を狂わせてしまうのは愚かというよりほかありません。たしかに、投資目的でマンション建設を進めてきた業者は金融危機で淘汰されてしまいました。しかしそれは決して悪いことではありません。今残っているマンション業者の多くはかつてのバブル不況を乗り越え、住宅を本当に必要とする人のニーズに応えてきた質の良い業者です。住宅を購入する人にとっては、金融危機のおかげで良い物件、良い業者を選び出しやすい環境ができあがったともいえるのです。しかも、現在は住宅ローンの金利もきわめて低く推移しています。2008年には日銀が7年半ぶりの利下げに踏み切りました。この年で廃止されるはずだった住宅ローン減税も延長・拡充されるなど住宅購入を後押しする条件がかつてないほど目白押しであるといえるでしょう。
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