業者を信用しないと家は建たない

2011.10.21

出版社勤務のY嬢から、自宅の建て替えを検討中だが家族の意見がなかなかまとまらず、もう2年近く悩んでいるので相談にのってほしいと言われたので、早速、自宅を訪問しました。結論を先に言ってしまうと、Y嬢のお母さんが非常に拷疑心が強く優柔不断な人で、建築業者を信用できず、延び延びになっているのです。「ご家族で考えた原案か何かありますか」と聞くと、お父さんが大きな図面を抱えてきました。それはプロが使う設計図のサイズでした。

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その図面の表紙を見てびっくり!誰でも知っている有名住宅メーカーの社名が入っています。それが5セット、5社分あるのです。見ると、いずれもよく考えられたすばらしい設計でしたので、またびっくりです。「これでどうして意見がまとまらないのですか」と聞くと、Y嬢が経緯を語り出しました。「A社にしよう」と皆の意見がまとまりそうになると、お母さんが「ちょっと待って!」とB社に相談する。B社は「これでは地震に弱い」などと別の案を出す。「なるほど」とB社に決まりそうになると、またお母さんがC社にその設計図を診断してもらう。C社は「こちらがベストです」とまた別の案をもってくる。結局、AもBも信用できずに不安になる。かといってCの案を見ていると、A、B案の方がよい気もする。この繰返しだと言うのです。ここで注意したいのは、どのメーカーも自分の会社で請け負うためには、いくらでも新しい案を出してくるということです。お客さんがそれを望んでいるのがわかるから、別の角度の提案をするのです。設計者、メーカー、工務店でも同じです。お客さんから「診断してほしい」と言われたら喜んで対応するでしょう。ただ、彼らは確かに別の情報やアイデアをくれますが、同時にそれ以上の不安を置いていきます。




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