インナーサーキットの働きで、冷房が涼房となるという。私のような体の弱いものにとっては、冷房はストレスになってしまうのだ。それらは、実際にやってみると感動的な快適さを与えてくれた。この家は、工夫次第で住む人が望む通りの快適さをもたらしてくれるのだと分かった時から、私と家とは急速にフレンドリーになった。そうなると不思議なもので、家と会話ができるようになるのだ。「今朝は、外がさわやかだからインナーサーキットだけを利用してクーラーは止めとくね。
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そのほうが気持ちいいでしょ?」「あらあら、ごめんなさいね。今日みたいな蒸し暑い日に、あなたにだけがんばらせて。いま小屋裏のクーラーをつけるわね」「あらまあ、カーテンも開けっ放しで出かけてしまったのね。これでは日差しがどんどん入ってきて、あなたがいくらがんばってくれても暑くなってしまうわ。こういう蓄熱状態を冬モードというのですって」そんな風に、家との会話をしながら過ごしているうちに秋の気配を感じるようになり、夏の間、家族のだれも喘息が起きなかったことに気づくのだった。